第5回 太陽王決定戦 決勝戦テキストカバレージ LIKEY vs 流星

決勝握手

2025年6月29日、5回目の開催となる太陽王決定戦が開催された。

今回の大会は、今までとはすこし違う空気が流れていた。
なんと、これまでの大会で常にトップシェアだった【光闇火ファイアーバード】の使用者が一気に減っている。

代わりに増えていたのは【光水自然ゴルギーオージャー】【水自然ジャイアント】

轟䡛合体 ゴルギーオージャー 超重竜 ゴルファンタジスタ

【光水自然ゴルギーオージャー】は最新弾の《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》を中心としたデッキで、安定したマナ基盤を持ちつつエクストラウィンを狙うことの出来る話題のデッキだ。
【水自然ジャイアント】は新しいデッキというわけではないものの、潤沢なメタクリーチャーや高い盤面干渉力と展開力を持つ強力なデッキで、こちらも最新弾から《一音の妖精》という新メンバーを取り入れ、強化されている。

決勝に駒を進めたのは、その【水自然ジャイアント】を使用し予選ラウンドを1位で通過した「LIKEY」
第3回太陽王決定戦でも優勝しているプレイヤーで、その実力は折り紙付き。

決勝_LIKEY

対するプレイヤーは【4Cガイアッシュ覇道】を使用する「流星」。
こちらも最新弾から《アルジェン・ゴルギーニ》という、デッキにマッチするS・トリガーを手に入れた注目のデッキだ。

決勝_流星

互いに新たな力を取り込み、さらなる高みへと進化したデッキを携え、
今、もっとも輝くプレイヤーを決める決勝の舞台が幕が開く。

Game1

先手:LIKEY

先手のLIKEYは2ターン目に《とこしえの超人》、3ターン目に《アシステスト・シネラリア》を召喚する軽快な滑り出し。
流星も《オールイン・チャージャー》をプレイし、次ターンのアクションに備える。

LIKEYが迎えた4ターン目。
流星の盤面にはクリーチャーが存在せずマッハファイターから走り出すことは出来ない状態。
LIKEYはすこし考えたのち《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を召喚し、ターンを返す。次のターンのため、より潤沢な手札と盤面を手に入れる選択だ。

しかし流星は、ここが絶好のタイミングと言わんばかりに力強く《王道の革命 ドギラゴン》を召喚!
能力により《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を回収すると、その勢いのままLIKEYのシールドへと襲いかかる。
その攻撃と同時に宣言されたのは……《時の法皇 ミラダンテⅫ》への革命チェンジ!

時の法皇 ミラダンテXII

流星は「ファイナル革命」によりクリーチャーの展開に大きく制限をかけつつ、T・ブレイクを通すことに成功。

なんとかターンが返ってくるも、突然の《時の法皇 ミラダンテⅫ》には思わず苦しい表情を浮かべるLIKEY
まずは目の前の脅威へ対応していく。
《五番龍 レイクポーチャー ParZero》から《銀河竜 ゴルファンタジスタ》に革命チェンジ!これによりバトルで《時の法皇 ミラダンテⅫ》を討ち取り、仕切り直しを図るLIKEY

しかし、ターン終了時に流星の手から繰り出されたのは《流星のガイアッシュ・カイザー》!
さらに流星は迎える自分のターンで《メンデルスゾーン》のマナ加速を行いつつ、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を召喚!
LIKEYの《アシステスト・シネラリア》を破壊してターンを終了。

流星のガイアッシュ・カイザー 頂上連結 ロッド・ゾージア5th

《時の法皇 ミラダンテⅫ》を超えた先に待ち構える《流星のガイアッシュ・カイザー》と《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》。
2ターン連続で召喚を制限され、厳しい状況のLIKEYは《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を召喚しターンを返す。

相手の展開を抑え込みながら戦況を有利に進めてきた流星が、ここで更なる盤面制圧を目指す。《王道の革命 ドギラゴン》を召喚しマナから加えるのは……《アルジェン・ゴルギーニ》!
すかさず回収した《アルジェン・ゴルギーニ》を召喚し、《とこしえの超人》をマナゾーン、《銀河竜 ゴルファンタジスタ》をシールドへと送りこむ。

アルジェン・ゴルギーニ

ここでターンが返ってくるも、盤面には《五番龍 レイクポーチャー ParZero》のみとなってしまったLIKEY

LIKEY「……今、何か制限はかかっていますか?」
流星「ガイアッシュだけですね」

窮地に追い込まれてはいるものの、クリーチャーの展開を封じられていないこのターンこそ全力を叩きこむ必要がある。
そう確信したLIKEYはゆっくりとマナと手札をカウントしながら、展開を開始する。

2枚の《アシステスト・シネラリア》、《チアスペース アカネ》、《とこしえの超人》と次々にジャイアントの軍勢がLIKEYの場へ集結。
そして《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》目掛けて《チアスペース アカネ》が攻撃、そのまま《超重竜 ゴルファンタジスタ》が革命チェンジによって飛び出し、能力によって《チアスカーレット アカネ》までもが駆けつける。
勢いそのままに《チアスカーレット アカネ》が《王道の革命 ドギラゴン》へ攻撃し、LIKEYは自身の《とこしえの超人》を犠牲に2体目の《チアスカーレット アカネ》をメクレイド。更に続けて《チアスカーレット アカネ》から《チアスペース アカネ》へ革命チェンジを行い、アタックキャンセルを駆使して《銀河竜 ゴルファンタジスタ》へと姿を変えることに成功。

怒涛の展開が終わってみると、なんとクリーチャーの数は6対3とLIKEYが逆転。更には《銀河竜 ゴルファンタジスタ》によって後続を抑え込む形にまで持ち込んだ。

一瞬の隙を突かれ展開を許してしまった流星だったが、すこし考えた後に意を決して動き出す。
まず《流星のガイアッシュ・カイザー》を召喚。続いてそれにマナゾーンから重ねられたのは……

聖霊龍王 メルヴェイユ

《聖霊龍王 メルヴェイユ》!!
《アシステスト・シネラリア》のウルトラセイバーによってブロッカーこそ維持されたものの、流星の動きは止まらない。

流星「《アルジェン・ゴルギーニ》で攻撃、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》に革命チェンジ。《聖霊龍王 メルヴェイユ》の能力で3点です」
LIKEY「……通ります」

《聖霊龍王 メルヴェイユ》の鼓舞により《銀河竜 ゴルファンタジスタ》の上から打点を揃える見事な展開で、第1ゲームは流星が先取した。

LIKEY 0-1 流星

Game2

先手:LIKEY

第1ゲームでは思うように動けず、あと一歩間に合わなかったLIKEY
初手をしばらく見つめ、このゲームで取るべきプランを考える。
またも2ターン目に《とこしえの超人》、3ターン目に《アシステスト・シネラリア》を召喚するベストな立ち上がりを見せるのはLIKEY
対する流星も《お清めシャラップ》のマナ加速で追いついていく。

迎えた4ターン目、LIKEYはすこし悩んで《同期の妖精》を召喚、ハイパーエナジーにより《爆翠月 アカネ》を盤面に追加してターンを返す。
すると、第1ゲーム同様に流星の軍勢がジャイアントたちに牙をむく。

流星「火か光5枚あるので……《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》召喚で」

《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》によりLIKEYの《同期の妖精》が破壊され、メガ・ラスト・バーストで《ド浮きの動悸》を唱えるも《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》はEXライフにより場に残っている。
第1ゲームに引き続き、またも展開を制限されたLIKEYは苦しい表情で考える。

LIKEY「うーん……《キャディ・ビートル》で」

相手のマナを一瞥し、LIKEYが選択したのは《キャディ・ビートル》。次の相手ターン、自由にさせないためにこちらもメタクリーチャーで牽制を狙う。

だがそれを受けた流星がノータイムで撃ち込んだのは……あまりにもクリティカルな《超帝王タイム》!!

ボルザード・スーパーヒーロー 超帝王タイム

これによりLIKEYの場には《爆翠月 アカネ》とウルトラセイバーによって残った《キャディ・ビートル》の2体のみとなってしまった。

またも盤面を大きく削られたLIKEYではあるが、見方を変えれば「クリーチャーが破壊される以上のことをされなかった」というのも事実。
ここで攻守を逆転させ、早期決着を狙うためにLIKEYも相手の動きに蓋をしつつ素早く殴りきるプランへシフト。

まずは《飛翔龍 5000VT》を召喚し、相手ターンの動きをけん制。
そして《爆翠月 アカネ》が《超重竜 ゴルファンタジスタ》に革命チェンジすると、能力によりマナゾーンから飛び出したのは《一音の妖精》!
《一音の妖精》を《飛翔龍 5000VT》の上に乗せることで「相手は各ターン1回しか呪文を唱えられず、相手は各ターン1体しかクリーチャーを出せない」を持つジャストダイバー
という驚異のスペックを持つメタクリーチャーを用意することに成功。

そして《超重竜 ゴルファンタジスタ》の一撃が3枚のシールドを破壊すると……流星はその内容を見て力強く宣言する。

流星「S・トリガー、《王道の革命 ドギラゴン》!」

革命2を達成した《王道の革命 ドギラゴン》はそのまま戦場に降り立ち、能力によりマナから《百族の長 プチョヘンザ》を手札に加える。
《百族の長 プチョヘンザ》を加えられたことにより、次のターンに起こることを鮮明にイメージしたLIKEYはすかさずマナの枚数を確認する。

LIKEY「うーん、マナ何枚ですか……?」
流星「3、4、5、6…7枚です」

返しの《百族の長 プチョヘンザ》があまりにも重すぎる状況。悩んだ結果、《一音の妖精》と《キャディ・ビートル》も含めて総攻撃を実行し、それぞれが流星のシールドを割り切ったところでターンを渡す。
流星は《メンデルスゾーン》でマナを伸ばすと、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》で《超重竜 ゴルファンタジスタ》を攻撃し、《百族の長 プチョヘンザ》の革命チェンジを宣言。

気付けば盤面に唯一立っているのは《百族の長 プチョヘンザ》。
10マナを背にする《百族の長 プチョヘンザ》の前に、LIKEYのクリーチャーはひざまずくしかない。
《チアスペース アカネ》を2体召喚し手札とマナを整えるも、このターンに動くことは出来ず、無念のターンエンド。

流星は2体の《王道の革命 ドギラゴン》を召喚し、それぞれマナゾーンから《時の法皇 ミラダンテⅫ》と《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を回収。
そして、2体の《王道の革命 ドギラゴン》が《チアスペース アカネ》を討ち取りつつ《時の法皇 ミラダンテⅫ》と《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》に革命チェンジ!

この瞬間、【水自然ジャイアント】の時は完全に停止し、《百族の長 プチョヘンザ》の攻撃を待たずしてLIKEYは投了を宣言した。

LIKEY 0-2 流星

Winner:流星

トロフィーショット

【水自然ジャイアント】の展開力を抑え込み、勝利を手にした5代目太陽王は『流星』!!
おめでとう!!