第7回 太陽王決定戦 決勝戦テキストカバレージ サイのロア・アガリ vs Alice@

決勝握手

2025年9月27日(土)、『第7回 太陽王決定戦』が参加者40名で開催された。

前週に最新弾『王道W 第3弾 邪神vs時皇 ~ビヨンド・ザ・タイム~』が発売され、環境にも大きな変化が起きているタイミングだ。

注目のデッキはなんといってもその最新弾によって生まれた【闇火自然レッドゾーン】。

轟く邪道 レッドゾーン 魔誕の封殺ディアス Z 弐闘路と轟点火の決断

《轟く邪道 レッドゾーン》、《魔誕の封殺ディアス Z》をはじめとした新能力『D・D・D』をフル活用したデッキとなっており、
最速3ターン目から致死量の打点を作れることはもちろん、《PP-「P」》や《アーテル・ゴルギーニ》《弐闘路と轟点火の決断》によるリソース回復手段も持ち合わせている、いわば新時代のビートダウンデッキだ。

本大会でも【闇火自然レッドゾーン】の使用率は全体の24%と圧倒的なトップシェアを誇り、間違いなく現環境の全プレイヤーが意識しているデッキだろう。

決勝に駒を進めた「サイのロア・アガリ」が選択したのもこのデッキだ。

決勝_サイのロア・アガリ

サイのロア・アガリ「今一番強いデッキで、カードパワーが高いです」

その言葉通り、新しいデッキタイプながらも強力なカード群を使いこなし、予選ラウンドを2位で通過した強豪だ。

そして、そんな新進気鋭のビートダウンに立ち向かうのは「Alice@」

決勝_Alice@

使用するデッキは【水闇ボウダン=ロウ】

超暴淵 ボウダン=ロウ DG~捌キの刻~ 冥土人形ヴァミリア・バレル

様々なメタカードにより序盤の時間を稼いだあと《超暴淵 ボウダン=ロウ》へ繋げることでフィニッシュを目指すデッキで、
【闇火自然レッドゾーン】に対しては《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》や《冥土人形ヴァミリア・バレル》がクリティカルなメタカードとなるため、これらを引き込んだ上で序盤をどこまで耐えられるかが決勝戦の見どころとなるだろう。

太陽王の座を懸けた決勝戦。
新環境に颯爽と現れた【闇火自然レッドゾーン】がこのまま走り抜けられるのか、そして【水闇ボウダン=ロウ】はそれを抑え込めるのか……
緊張の一戦が幕を開ける。

決勝握手

Game1

先手:サイのロア・アガリ
サイのロア・アガリは2ターン目《桜風妖精ステップル》によるマナ加速で順調な滑り出し。

Alice@「負けたー……?」

思わず声が漏れるAlice@……その手札に2マナクリーチャーの姿はない。
相手のロケットスタートにはしっかりとメタクリーチャーで対応していきたいAlice@だったが、ここは無念のターンエンド。

一方、メタクリーチャーが現れなかったことで展開に余裕のできたサイのロア・アガリ
ここは手札の《轟速 ジャ・レッド》ではなく一旦《PP-「P」》を追加することで次ターンの出力を上げていく。

【闇火自然レッドゾーン】をこれ以上自由にさせると取り返しのつかないことになる、ということを理解しているAlice@は《冥土人形ヴァミリア・バレル》を召喚し《PP-「P」》をバウンスすることで対抗するも、すでに準備は整っていたサイのロア・アガリ。静かにアクセルを踏み込んでいく。

迎えた自身のターン、マナチャージ後に素早く《轟速 ジャ・レッド》が召喚され、プレイヤーへの攻撃時……

サイのロア・アガリ「D・D・D宣言《魔誕の封殺ディアス Z》、《轟速 ジャ・レッド》に乗ります」

魔誕の封殺ディアス Z

進化した《魔誕の封殺ディアス Z》はAlice@のシールドをW・ブレイク!
なんとか《ド浮きの動悸》をトリガーするも、《魔誕の封殺ディアス Z》は「G-NEO進化」によって場を離れることはない。
さらなる追撃を防ぐためにも苦渋の決断で《桜風妖精ステップル》をバウンスする。

まだ焦る必要のないサイのロア・アガリは、ここで《魔誕の封殺ディアス Z》の能力によりマナゾーンから《PP-「P」》を出し、余裕を持ったターンエンド。

《PP-「P」》によるリソース確保がさらなるプレッシャーとなるAlice@は少し考えたあと、《邪龍 ジャジーブラッド》を召喚し《PP-「P」》を破壊。
そのまま《冥土人形ヴァミリア・バレル》をハイパー化してターンを終了を宣言。

……それがスタートの合図かのように自身のターンでサイのロア・アガリはアクセルを全開、トップスピードへと踏み込んでいく。

サイのロア・アガリ「《邪龍 ジャジーブラッド》アタック時に、D・D・D宣言。《弐闘路と轟点火の決断》」

《魔誕の封殺ディアス Z》のアタック時に打ち込まれた《弐闘路と轟点火の決断》によって、墓地に《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》を送った上で《轟く邪道 レッドゾーン》を回収するというベストムーブ!

こうなればもう止まらない。そのまま墓地から《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》、続く攻撃時に《轟く邪道 レッドゾーン》が盤面に降り立ち、ダイレクトアタックまで迷いなく駆け抜けた。

サイのロア・アガリ 1 - 0 Alice@

Game2

先手:Alice@

Alice@「この対面は勝てないなぁ~……」

Alice@はラウンドの合間にそう言葉を漏らすも、その表情に一切の諦めはない。

その自信を裏付けるかのように2ターン目に《同期の妖精》、3ターン目に《ボン・キゴマイム》と立て続けにクリーチャーを召喚。
理想的な展開で相手のスピードを抑え込む。

対するサイのロア・アガリも2ターン目に《桜風妖精ステップル》を召喚できているものの、相手の《ボン・キゴマイム》が重くのしかかる。
このままではスピードアタッカーによる大量の打点形成を行いづらい以上、着実に盤面を展開していくしかない。

ここでサイのロア・アガリは《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》を召喚。

~墓碑に刻まれし魔弾の名~

なんと相手の手札から捨てられたのは……《超暴淵 ボウダン=ロウ》!墓地へ10枚のカードが送られたことにより、選択肢が一気に広がることに。
この結果にはAlice@も苦い表情で、じっくりとサイのロア・アガリの墓地を確認している。

それを受けてAlice@は《貴布人 テブルカッケ=エディ》を召喚し、ターンを返す。

追加のメタクリーチャーなどは立てられていないものの、《同期の妖精》と《ボン・キゴマイム》によって牽制はできていて、1ラウンド目の《魔誕の封殺ディアス Z》のような助走もつけられていない状況、まだ1ターンの猶予はあるだろう。

……そう思っていた。
しかし【闇火自然レッドゾーン】に助走など必要なかった。
新時代のビートダウンにおいて、最初の一歩こそがトップスピードだったのだ。

サイのロア・アガリはドローをすると、しばらく自身の手札と墓地を数えながら、これから自分が最高速度で走り抜けるであろうルートをイメージする。
そして意を決してマナチャージをすると、走り出す。

サイのロア・アガリ「《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》で行くとき……2枚宣言!」

そうして放たれたのは《弐闘路と轟点火の決断》と《魔誕の封殺ディアス Z》2枚のD・D・D!!

《弐闘路と轟点火の決断》により追加の打点を確保しつつ、《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》が《魔誕の封殺ディアス Z》に進化したことにより墓地から《アーテル・ゴルギーニ》までもが駆けつけ、これにより《同期の妖精》と《ボン・キゴマイム》の除去にも成功。
《同期の妖精》のラスト・バーストで抵抗をするも、《ボン・キゴマイム》を失ったAlice@にはこれからの猛追を防ぎきる術はない。

《魔誕の封殺ディアス Z》の能力により墓地から《轟速 ジャ・レッド》が、そして手札から2枚目の《魔誕の封殺ディアス Z》が舞い降りると《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》、《PP-「P」》までもが展開され、サイのロア・アガリ率いる軍勢はシールドの向こう側へ走りきった。

サイのロア・アガリ 2 - 0 Alice@

決勝勝利後

サイのロア・アガリ「このデッキ強すぎ!何打点出るんだよ……!」

Alice@「(あの展開されたら)勝てるわけないです!笑」

新しい環境に適応し、見事に決勝まで駒を進めた二人。
もちろん【闇火自然レッドゾーン】の驚異的な展開力は強力かつインパクトも大きかったが、環境を読み切り細かな選択肢を通して勝ち進んだ【水闇ボウダン=ロウ】もまた、非常に素晴らしいデッキだった。

両者ともに、これからの『太陽王決定戦』でも素晴らしい戦いを見せてくれることを期待したい。

トロフィーショット

見事に【闇火自然レッドゾーン】を乗りこなし、第7回太陽王に輝いたのは「サイのロア・アガリ」!
おめでとう!